こんにちは、亜熱帯エンジニアです。
『左脳ばかり使ってないで右脳も使いなさい』をテーマに、
右脳を刺激するものを紹介していきます。
今回ご紹介するのは、
ニューヨーク在住のジャズピアニスト
海野雅威(うんの ただたか)さん。
ヘイトクライムの犠牲となり
黒人の若者による集団暴行によって右肩骨折などの重傷を負うも
奇跡の復活を遂げ、作り上げたニューアルバム
「Get My Mojo Back」
[引用元:
https://natalie.mu/music/news/467795]
優しい顔でピアノを弾く海野さん。
彼はかの天才トランペッター・Roy Hargroveの
最後のクインテットのメンバーとしても世界的に知られています。
[引用元:
https://natalie.mu/music/news/467795]
Roy Hargrove(1969-2018)
[引用元:
https://www.ukfestivalguides.com/ artists/roy-hargrove]
2020年9月、ニューヨークの地下鉄構内でアジア人に対するヘイトクライムの犠牲となり、
黒人の若者による集暴行によって右肩骨折などの重傷に見舞われた海野。
その後、不屈の精神と懸命なリハビリで再起し、
支えてくれた大切なミュージシャン仲間と2021年7月と9月にニューヨークでレコーディングしたのが今回のアルバムだ。
収録曲はすべて海野のオリジナル曲であり、大半が療養中のピアノを弾くことができなかった時期に書き下ろされたもの。
ストレートなメロディと生命力を感じさせる力強いサウンドが魅力の作品となっており、海野は、
「大切な仲間と共にレコーディングした渾身の復帰作がここに誕生しました。
世界は不安定な情勢ですが、差別や暴力に決して屈せず、
憎しみでなく愛を音楽で示したかったのです。
この作品を通して生きる喜びや希望を感じて頂けたら幸いです」
とコメントしている。
[引用元:
https://natalie.mu/music/news/467795]
暴行事件のニュースは衝撃的でした。
腕の怪我ゆえ、ピアニストとして今後の活動は
絶望的かと思われていた中でのアルバム発表は、
それ以上に衝撃的でした。
このストーリーはNHKでも取り上げられました。
それぐらい偉大な方なんです。
アルバムの内容ですが、聴く前は『暗い曲多いんだろうな〜』と思っていたら、
そこには一言でいえば『愛情』しかありませんでした。
暴行を受け、恐怖・憎しみ・不安しかない精神状態であったはずなのに、
雑味・えぐみの無い、力強さと優しさのかたまりでした。
すいませんでした。
『差別や暴力に決して屈せず、
憎しみでなく愛を音楽で示したかったのです。
この作品を通して
生きる喜びや希望を感じて頂けたら幸いです』
これが海野さんのブルースなんですね。
パンクのように社会への不満をぶつけるのでもなく、
愛・喜び・希望を歌う。
過去ではなく明日。
みなさん、そこまで悟れますか?
個人的には、2曲目のBirdbathが好きです。
Roy Hargroveのアルバムに入っていそうな、品のある空気感で、
Royも天国でステップを踏んでいることでしょう。

[引用元:
https://www.tadatakaunno.com]
というワケで、海野さんのストーリーを知った上で聴くと、
精神安定剤になるアルバム『Get My Mojo Back』。
必聴です!!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
またお会いしましょう。
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